睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)は、睡眠中に一時的に呼吸が止まるか、または呼吸が浅くなる状態を指します。多くは睡眠中の気道の一時的な閉塞によって引き起こされ(閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea, OSA)といいます。)、もともと顎が小さかったり、舌が大きかったり、などの要素に加えて、肥満や年齢、飲酒、喫煙などがOSAの発症のリスクになります。
SASの症状には、睡眠中のいびき、頻繁な夜間の目覚め、昼間の眠気や倦怠感、集中力の低下などがあり、患者様の生活の質を下げることになります。SASが適切に治療されず、放置された場合は、高血圧、心筋梗塞などの心疾患や糖尿病など、生活習慣病を引き起こし、命に関わる事態になることもあります。
SASの診断は睡眠時の脳波や心電図、酸素飽和度などを調べるポリソムノグラフィーという検査で行われますが、入院が必要になるので、まずは簡易的に自宅で行う検査をします。簡易検査ではっきり診断がつかなかった場合はポリソムノグラフィーまで行うことになります。治療法には、原因や重症度によってCPAP(持続的陽圧呼吸療法)、口腔装具、手術などがあります。
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