アレルギー外来|大野城市の耳鼻咽喉科|にしやま耳鼻咽喉科|西鉄春日原駅より徒歩4分

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アレルギー外来

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アレルギー外来について

アレルギー

アレルギーとは、免疫系が特定の物質(アレルゲン)に対して過剰に反応する状態です。通常、これらの物質は一般的な環境中に存在するものであり、普通の人には問題を引き起こしません。しかし、アレルギー反応を示す人々は、これらの物質に対して過剰な免疫反応(アレルギー反応)を起こします。アレルギー反応は、体内の多様な免疫細胞(主に好塩基球や好酸球など)がアレルゲンに遭遇すると、ヒスタミンやサイトカインなどの化学物質を放出することで引き起こされます。これによって、さまざまな症状、疾患が現れます。

  • くしゃみや鼻水、鼻づまり(アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎など)
  • 目のかゆみや充血(アレルギー性結膜炎)
  • 皮膚の発疹やかゆみ(アトピー性皮膚炎や蕁麻疹)
  • 咳や喉の痛み(喉頭アレルギー、口腔アレルギー症候群)
  • 呼吸困難や喘鳴(気管支喘息)
  • 腹痛や下痢、嘔吐(好酸球性胃腸炎)
  • 上記すべての症状(アナフィラキシー)

このように、アレルギーは全身で起こるため、耳鼻咽喉科のほかに、小児科、皮膚科、呼吸器内科、消化器内科、眼科など様々な科にまたがって診断、治療が必要になることもあります。

当院では、アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎、好酸球性中耳炎、喉頭アレルギーなど、耳鼻咽喉科領域のアレルギーについて診察、治療いたします。また、他科の領域のアレルギーが疑われる場合は、当該科にご紹介いたします。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎の治療は、基本的にはアレルゲンの暴露回避を心がけていただくとともに、内服や点鼻薬外用で行います。多くの方は、コントロール良好となられますが、難治な方は舌下免疫療法を検討したり、最重症のスギ花粉症の方は生物学的製剤を検討したりします。手術が必要な方は適切な総合病院へご紹介いたします。

好酸球性副鼻腔炎

2001年に本邦で見出された、比較的新しい疾患です。好酸球性副鼻腔炎の特徴は、鼻茸が鼻の中に出現すること、嗅覚障害や成人発症の喘息を合併することで、現在のところ、国の難病に指定されています。命に関わる病気ではありませんが、強い鼻詰まりや、匂いがわからないことで、生活の質の低下が著しく、また、非常に難治な疾患です。内服薬として、効果が証明されているのは、これまでステロイドのみでした。ステロイドの内服・点鼻をベースに、その他の抗生剤や鼻水を柔らかくする薬、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬などのアレルギーの治療薬、などを使って症状の改善を目指します。改善が得られない場合は、鼻の中の換気を良くする目的で手術を行います。鼻茸を除去して、鼻の中の仕切りをできるだけ取り除くことで、鼻茸ができにくいように、鼻水がたまりにくいようにします。手術をすると、薬が効果を発揮しやすくなるので、その後は前述の内服・点鼻の治療で症状を抑えることができる人もいますが、それでも鼻茸が発生して症状をコントロールできない人もいらっしゃいます。従来の感染を原因とした副鼻腔炎の場合は1型免疫応答または3型免疫応答がメインですが、好酸球性副鼻腔炎の場合は、ILC2やTh2リンパ球の関与が原因の2型免疫応答がメインとなることがわかってきています。この2型免疫応答を抑える、デュピクセントという薬が2018年に登場し、難治の患者様でも治療により鼻茸の縮小が可能となってきています。費用が高いこと(難病申請をしておくと治療費に補助がでます)、今のところ薬を中断する時期がわかっていないこと、まれに好酸球性多発血管炎性肉芽腫症などの全身的な合併症が出現することが問題ですが、多くの場合は重篤な合併症なく継続使用可能です。難治な疾患で、患者様の体調によっても良くなったり悪くなったりする病気なので、当院では丁寧に診察し、細かな内服調整を行っていきます。必要な方は手術や、デュピクセントの使用を検討します。

喉頭アレルギー

比較的新しい疾患概念です。長引く咳と咽喉頭の異常感が症状です。これまでアトピー咳嗽と呼ばれていた疾患と類似した疾患と考えられており、いずれも抗ヒスタミン薬がよく効きます。長引く咳には、副鼻腔炎や喉頭アレルギーなどの当科疾患の他に、胃食道逆流症、喘息や肺炎などの肺疾患や心不全などの心疾患など、様々な疾患の可能性があるので、必要な際は内視鏡での診察や採血などを行います。ご心配の際はお気軽に受診されてください。

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