2025年9月26
ワクチンの仕組みや種類について、なるべく医学用語を使わないようにして、チャットGPTに説明してもらいました(内容は西山が確認しています)。
免疫やワクチンについては、まだまだ未解明なことが沢山あり、私達、医療者にとっても理解しにくかったり、メリット・デメリットが判断しにくかったりすることがありますが、可能な限り文献や、実際の臨床データ・情報を勉強して、患者様に適切な医療を提供できるように、スタッフ一同努めてまいります。
不明な点や、不安な点がありましたら、お気軽にご相談ください。
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ワクチンは、体の「警備隊」=免疫に、敵の顔をおぼえさせる“練習用の写真”みたいなものです。
- 敵は「細菌」や「ウイルス」です。
- ワクチンは、敵を弱くしたり、敵の一部だけを見せたりして、「本物そっくりの写真」を警備隊に見せます。
- 警備隊は、**抗体(こうたい)**という道具と、**記憶(きおく)**を作って準備を整えます。
- あとで本物の敵が体に侵入しても、「見たことのある敵」なので、すぐに攻撃できます。そのため、病気になりにくく・重症化しにくくなります。
ワクチンにはいくつか種類があります。
- 生ワクチン=「弱らせた本物の敵と、軽い練習試合をする」
- 不活化ワクチン=「動かない敵の模型(かけら)を見て練習する」
- RNA(mRNA)ワクチン=「敵の“顔”を作るための設計図を体に見せて、練習用の的を体の中で作ってから練習する」
1) 生ワクチン(弱毒化ワクチン)
しくみ
弱くした本物のウイルスや細菌を使って、体の警備隊(免疫)が“ほぼ本番に近い形”で練習する。
メリット
- 免疫が強くつきやすく、長もちしやすい
- 回数が少なくて済むことが多い
デメリット/注意
- 弱っていても、本物のウイルスや細菌なので、ごくまれに病気に近い症状が出ることがある
- 免疫がとても弱っている人・妊婦さんには基本使えない
代表例
麻しん風しん(MR)、水ぼうそう、ロタ、黄熱 など
2) 不活化ワクチン
しくみ
ウイルスや細菌を「動けない状態(=不活化)」にして、その一部(模型)だけを見せて練習する。
メリット
- 病原体そのものは動けないので安全性が高い
- 免疫が弱い人にも使いやすい
デメリット/注意
- 免疫がやや弱め・短めになりやすく、複数回+追加接種が必要な場合がある
代表例
日本脳炎、インフルエンザ(不活化)、不活化ポリオ(IPV)、など
3) RNA(mRNA)ワクチン
しくみ
「敵の表面の一部を作る設計図(mRNA)」を体に渡す → 体の細胞が少しだけその“的”を作る → 免疫がそれを見て練習する。生きたウイルスは使わない。
メリット
- 作るスピードが速く、アップデートもしやすい(新型への対応がしやすい)
- 生きたウイルス不使用なので、感染症そのものにはならない
- 体のDNAを変えない(設計図はすぐ分解される)
デメリット/注意
- 発熱・だるさ・腕の痛みなど反応が出やすい
- 効きめを保つには複数回や追加接種が必要になることがある
- 超低温など保存条件がきびしいものが多い
- まれに特有の副反応(例:心筋炎など)が報告される
代表例
新型コロナワクチン、など
まとめ表
種類 | しくみ(たとえ) | 免疫の強さ・持続 | 回数の目安 | 使いにくい相手 | 作りやすさ / アップデート | 保存のむずかしさ |
生ワクチン | 弱らせた本物と練習試合 | 強く・長め | 少なめ | 免疫が弱い人・妊婦 | ★★☆(時間がかかる) | 中~やや難 |
不活化 | 動かない模型で練習 | 中くらい・短め | 多め(+追加) | 比較的使いやすい | ★★☆ | 易~中 |
mRNA | 設計図→体内で的を作る | 中~強・やや短め | 多め(+追加) | 多くの人に可 | ★★★(速い) | 難(低温など) |